離婚を考えたとき、何が1番不安だと感じていますか?
生活をともにしてきたことを分かつ作業ですから、明るい未来のためであるとはいえ手続きも多く精神的にすり減ることが多いはずです。さらに子供がいれば、子供の環境や子供の精神的なことにまでも配慮しなければなりません。そんな中でもなかなか離婚に踏み出せない理由は、経済的不安が大きいことではないでしょうか?
不安要素を少しでも多く取り払って、あなたのために笑顔のある未来を築きましょう。
経済的不安を取り払う
- 家庭の収支を見直す。
- 慰謝料や財産分与などの見通しを立てる。
- 子供がいる場合、養育費の見込み額を算出する。
- ひとり親に対する、地域や国の援助を調べる。
なぜ不安になるのか、月々一体いくら必要なのかがはっきりしていないことが大きな原因です。人は先の見えないものに対して不安や恐怖心を抱くので、まずは今の現状で「月にどのくらい必要」で、「あといくら必要となるのか」を具体的に可視化します。
家賃や光熱費、通信費といった固定費は毎月出ていくお金です。まずここから削れるところは削り、あまり使用していないサブスクリプションなどもないか見直しましょう。お金の動きを把握することで、しなければいけないことも見えてくるはずです。このときマネーフォワードといった家計管理アプリを導入しておくと、クレジットカードとも連携できるので電子決済が主流のこのご時世でも無駄遣いを追いやすくなります。
持ち家がある場合は「持ち家の価値」が今いくらなのか知ることが重要です。毎年6月ごろに届く「固定資産税の納税通知書」を確認しましょう。損をしないためにも、しっかりと情報を握っておくことをおすすめします。
忘れないで!年金分割の手続き
今に頭がいっぱいで、抜けがちな部分が年金のことです。
妊娠・出産をきっかけに仕事を辞めたけれど、扶養に入っていた期間の年金ってどうなるの…?そうです、ここもきっちりもらいましょう。この制度は「婚姻期間中の厚生年金を分割する制度」で、離婚した翌日から2年以内なら請求できます。そして、この年金分割には2種類あるのはご存じですか?
●合意分割
→双方の同意が必要。話し合いで決まらない場合、家庭裁判所に申し立てすることができます。
●3号分割
→専業主婦などの国民年金第3号被保険者からの請求で分割ができます。つまりは扶養されていた側が、離婚後に手続するだけでよい方法です。
手続きは年金事務所、まちの年金相談センターで「標準報酬改定請求書」を提出します。手続きには身分証明書等が必要となりますので、事前に確認をしてください。この請求書の提出をしないと年金の分割はされませんので、忘れずに手続きをしましょう。
無知は損!ひとり親の補助金・助成金
補助金
条件を満たし、審査を通過する必要がある。
助成金
条件を満たすことで受けることができる。
ひとり親支援では「経済的支援策」「子育て・生活支援策」「就業支援策」「養育費の確保策」の4本柱による施策を推進されています。詳しい内容についてはお住いの地域によって異なりますので、自治体の問い合わせサイトをご参照ください。こども家庭庁のサイト(https://anata-no-sasae.jp/search/)では支援団体や全国の支援情報をまとめてくださっているので、ぜひ活用してみてください。
口約束のままで大丈夫?公正証書のチカラ
公正証書とは公証人が法律に従って作成する公文書であり、内容の証明力や執行力が高くなります。離婚に際して決めた慰謝料や養育費・子供との面会交流・財産分与・年金分割・特別費などといったルールを証書として残します。ですので万が一ルールを破った場合、裁判所に申し立てすることで強制執行ができます。
公証役場で公正証書を作成してもらうのには手数料がかかります。この手数料は目的の価額によって変動しますが、財産分与といったものがなく算定不能な場合は11,000円ほどです。
離婚後に新しいパートナーができたり、環境はときとともに変化していきます。考えなければいけないことが沢山で大変ですが、きっぱりと明確にしておきましょう。
悲しい事態を引きずらないためにも、安心材料として作成しておくことをお勧めします。(相手がモラハラな人であれば特に。)
モヤモヤとした不安は少しでもすっきりしましたでしょうか?
後悔しないためにも、明るい新生活をきれるよう応援しています。
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